代理出産の種類をご理解いただいたあとは、代理出産のプロセスを説明します。
代理出産の基本的な流れ?
代理出産は、感情面や法的、経済的に複雑な要素を含んでいます。法的手続きや代理母との関係性の構築、費用面での準備が重要です。特に、各国で法律が異なるため、代理出産を行う場所に応じた法律や規制などをしっかりと理解しておくことが大切です。

① 代理出産を行う国を決める
代理出産は日本では法律的に認められていないために、代理出産で子供を授かりたいと考える意図された親(ご夫婦等)は、海外のどこの国で行うかを比較検討します。私達は、ジョージア(グルジア)での体験談を元に情報をご提供しますので、ジョージアに特化してご案内します。他国については、知識があまりありませんので、噂程度のお話しか出来ませんのでご了承下さい。
② 体外受精(IVF)で受精卵を作成する
意図された親がご夫婦の場合は、ご夫婦の卵子と精子を用いて受精させた受精卵か、卵子と精子のどちらかをドナーを用いて受精させた受精卵を代理母の子宮に移植する方法妊娠を成立させます。
③ 代理母(Surrogate Mother)を決める
意図された親に代わり、妊娠・出産を行ってくれる女性を探します。彼女は子供を産む役割を担いますが、出産後は法的に子供の親権を持たず、意図された親に子供が引き渡されます。
④ 受精卵を代理母へ胚移植(Embryo Transfer)する
意図された親の受精卵(胚)を代理母の子宮に移植し、妊娠を成立させます。体外受精(IVF)で採取された卵子と精子は培養され、胚盤胞まで成長した段階で、最も質の高い受精卵を選び、代理母の子宮に移植します。代理母は、妊娠を受け入れやすい状態にするため、ホルモン治療により子宮が妊娠を維持できる状態に調整されます。
⑤ 着床そして妊娠
移植後、受精卵が着床し、子宮内膜にしっかりと固定されるまで数日から約2週間かかります。この期間、代理母は適切なホルモン治療を続けることが求められます。約2週間後に妊娠検査を行い、妊娠が確認されれば、代理母の妊娠が成立し、その後は通常の妊娠管理が行われます。
⑥ 妊娠期
代理出産の契約には、代理母の義務や禁止事項が明記されています。これには、食事やライフスタイルの制約、医療措置の同意などが含まれます。契約内容を理解し、遵守することが成功への道のりです。また、妊娠中のストレスが母体と胎児に悪影響を与える可能性があるため、代理母は精神的な安定を保つためのサポートが必要です。代理出産は感情的に複雑なプロセスであり、家族や代理出産エージェンシー、医療チームからの感情的サポートも重要です。
⑦ 出産
代理母自身の安全と健康を守り、赤ちゃんを無事に出産するために特に注意すべき点がいくつかあります。
a)分娩計画(バースプラン)の確認
自然分娩や帝王切開など、医師と相談して最適な出産方法を選びます。代理母と依頼者の希望を一致させることが重要です。出産する病院やクリニックを事前に選定し、必要な手続きを行います。
b) 分娩後のケア
•出産直後のケア、感情的ケアをしっかり行う必要があります。 出産後は母体は身体的に疲労しているため、医師の指導に従ってしっかりと休養を取ることが必要です。
c)新生児の引き渡し
•新生児を引き渡しの際に最も重要なのは、代理母が感情的な負担を感じることなく、安心してこのプロセスを終えられるようにすることです。そのためには、周囲の家族、カウンセラー、エージェンシーのサポートが非常に重要になります。
ご決断をされて、移植を完了されてから出産まで、1年以上かかる長いような短い旅になります。
私たちは、代理出産を通じて皆様の夢を形にするお手伝いが出来ればと考えています。お一人、ひとりの願いに寄り添いながら、安心できる環境で新しい家族を迎えられるように全力を尽くします。
お二人の夢を共に叶えるため、微力ですが、私たちがお手伝いさせていただければと考えています。
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